6年食育「学校給食の歴史」

 1月23日(火)千厩給食センター伊藤栄養教諭をお招きして、6年生の食育指導が行われました。テーマは「学校給食の歴史と役割を知ろう!」

 日本の学校給食は、1889(明治22)年、山形県鶴岡町(現・鶴岡市)にある「大督寺」というお寺の中に建てられた私立忠愛小学校で、家が貧しくて小学校に弁当を持ってこられない子供のために始まったとされています。最初の献立は、おにぎり、焼き魚 漬物 でした。その後、戦争中も給食は継続されましたが、戦後食べ物がない時代には学校給食が中止になった時期もあったそうです。子供たちの栄養状態の悪化が心配されたことから、1946年アメリカのアジア救援公認団体から給食物資の支援があり、翌年に再開されたということです。

 学校給食の役割について、貧しかった時代は「子供たちの空腹を満たすため」、戦時中や戦後は「栄養不足を補うため」、そして現代…飽食の時代で自分で好きな食べ物を選べるようになったことで、栄養に偏りがある心配な子供が増えてきています。生活習慣病患者の低年齢化も深刻です。そこで、現在の学校給食の役割は、「栄養バランスの良い食事を学ぶ」「地域の食材を学ぶ」ということです。

 授業週末の感想では、「好き嫌いなく、残さず食べたい」「家でも積極的に地域食材を食べたい」「大人になっても栄養のバランスを考えて作りたい」という感想が多く出されるなど、自分たちの食生活を振り返る、とても良い機会になりました。